RL78G13(4)-データフラッシュ

今回は、DataFlashを使用して、データを保存するファームウェアを作成します。使用するマイコンは「RL78G13」、評価ボードは、「Renesas Starter kit for RL78/G13」です。評価ボードにはLEDが4つ用意されているので、SWを押すたびに光るLEDが順番に変わるファームウェアを作成します。電源を落とした場合は、最後に光ったLEDがどれであるかDataFlashに保存して、電源をONした際に、DataFlashからどのLEDから光らせるか読み出します。


それでは、新規プロジェクトを作成します。新規プロジェクトの作成方法は、下記のページを参考にしてください。

RL78G13(1)-SWによるLED点灯

今回は、プロジェクト名を「RL78G13_DataFlashLED」としました。

C#言語(5)-Arduinoシリアル通信

下記のページで、RS232通信(シリアル通信)を紹介させて頂きました。

C#言語(2)-RS232C通信(シリアル通信)

その相手側となる装置をArduinoを使用して作成しようと思います。使用したArduinoArduino LEONARDOです。

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PC側に文字を送信したい場合のコードは下記のようになります。

// the setup routine runs once when you press reset:
void setup() {
  // initialize serial communication at 9600 bits per second:
  Serial.begin(9600);
  Serial.setTimeout(3000); 
}
// the loop routine runs over and over again forever:
void loop() {
  Serial.println("OK");  
}

PC側から文字を受信したい場合のコードは下記のようになります。

// the setup routine runs once when you press reset:
void setup() {
  // initialize serial communication at 9600 bits per second:
  Serial.begin(9600);
  Serial.setTimeout(3000);
}
// the loop routine runs over and over again forever:
void loop() {
  String strRev = "";
  if(Serial.available() > 0){
    strRev = Serial.readStringUntil('¥r');
    if(strRev == "Send"){
      digitalWrite(13, HIGH);
    }
  }
}

C#言語(4)-TCP通信(リスナー編)

今回は、リスナー側のTCP通信アプリケーションの作成です。作成するダイアログは下記のようになります。あまり、クライアント側のTCP通信アプリケーションと違いはありませんね・・・。

ソースコードは以下の通りです。※クライアントからの接続待ち、接続、データの送受信の部分を抜粋です。

続きを読む

C#言語(3)-TCP通信(クライアント編)

C#言語を使用して、TCP通信のアプリケーションを作成します。今回は、クライアント側のアプリケーションになります。TCP通信アプリケーションのダイアログは下記のようになります。

IPには、接続先アドレスを入力して、ポートには、使用するポート番号を入力します。IP、ポートは自分のPCの環境に合わせてください。私の場合は、IP「192.168.25.1」、ポート「8888」を入力しました。また、セキュリティソフトがインストールされている場合は、ネットワークに接続できるように、設定をして下さい。入力したら、開始ボタンをクリックする事で、接続を試みます。接続が完了したら、下記のようなメッセージが表示されます。

ソースコードは下記のようになります。※リスナー側との接続、データの送受信部分を抜粋。

続きを読む

RenesasSynergy(3)-タイマを使用したLEDの点滅

今回は、Timerを使用してLEDを点滅させるファームウェアを作成します。
使用する評価ボードは、DK-S124です。

それでは、新規プロジェクトを作成します。新規プロジェクトの作成方法は、下記のページを参考にしてください。

RenesasSynergy(1)-LED点滅

今回は、プロジェクト名をTImerLEDとしました。

テンプレートは、BSPを選択しました。

プロジェクトファイルの作成が完了しました。

RenesasSynergy(2)-LED点滅のソースコード確認

前回、Renesas Synerg マイコン「S124」にLEDを点滅させるテンプレートを書き込み、動作させました。

このテンプレートの中身を見ていこうと思います。まずは、Project ExplorerからConfiguration.xmlを開きます。この画面では、ポートの設定、周辺機能設定、Threadの設定などができます。このGUIを使用することで、USB通信やWiFi通信も効率よく開発することができます。

それでは、Threadsタブを選択してみます。下記のような画面が表示されます。この画面を使用して、周辺機能設定やThreadの設定を行います。

RenesasSynergy(1)-LED点滅

Renesas Synerg マイコンは、「開発を加速」「トータルコストを削減」「参入障壁を低く」を3本柱にしたマイコンです。マイコンを購入すれば、統合開発環境(コンパイラを含む)も無償で使用できます。また、RTOSも無償で使用することができるので、魅力的です。

Renesas Synerg マイコンのファームウェアを作成するときには、SSP(Synergy Software Package)を使用すると便利です。 SSPは、ルネサスが動作を保証したソフトウェアパッケージで、ファームウェアを作成するときに便利です。

Renesas Synerg マイコンは、S1シリーズ、S3シリーズ、S5シリーズ、S7シリーズがあり、今回は、S1シリーズの評価ボードを使用して、マイコンの検証をしたいと思います。使用する評価ボードは、「DK-S124」です。

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統合開発環境は、「e2studio ISDE」と「IAR Embedded Workbench for Renesas Synergy」が用意されています。今回は、「e2studio ISDE」を使用して開発を行おうと思います。下記のページよりSSPが同梱されたe2studioのインストーラをダウンロードできます。

https://www.renesas.com/jp/ja/products/synergy/software/ssp.html

統合開発環境をインストールできたら、まずは、テンプレートを使って、評価ボードを動かしてみます。

e2Studioを実行すると、下記の画面が表示されます。プロジェクトファイルの保存先となるので、任意のフォルダを選択してください。選択できたら、「OK」ボタンを押します。

すると、e2studioの画面が表示されます。

それでは、新規プロジェクトを作成します。
メニューバーから[edit]→[new]→[Synergy C/C++ Project]を選択します。

「Renesas Synergy C Executable Project」を選択して、「OK」ボタンを押します。

プロジェクト名を入力して、「Next」ボタンを押します。今回、プロジェクト名は「Blinky」にしました。

今回、評価ボードを使用するので、Boardから「S124DK」を選択して、「Next」ボタンを押します。

テンプレートの選択画面です。「Blinky with ThreadX」を選択して、「Finish」ボタンを押します。

新規プロジェクトファイルが作成されました。もし、下記のような画面が表示されていなかったら、左端にある「ギアのアイコン」を選択すると、表示されると思います。

早速、ビルドしてみます。メニューバーのProject]→[Build All]を選択します。

Buildが成功すると、Consol画面に「Build Finished. 0 errors, 0 warnings」と表示されます。それでは、USBケーブルで評価ボードとPCを接続して、デバッグを行います。メニューバーの[Run]→[Debug]を選択します。

Debug画面に切り替えてよいか確認画面が表示されるので、「Yes」ボタンを選択します。

Debug画面が表示されます。上のほうにあるアイコンメニューの一覧から実行ボタンを2回押して、プログラムを実行します。

評価ボードのLEDが点滅しました。

RL78G13(3)-AD変換

今回は、ポテンショメータ(可変抵抗)変化させると点灯するLEDが変化するファームウェアを作成します。この仕組を構築するには、AD変換を使用します。ポテンションメータを操作すると抵抗が変わり、電圧が変化するので、その値をADCで取得して、点灯するLEDを切り替えます。使用するマイコンは「RL78G13」、評価ボードは、「Renesas Starter kit for RL78/G13」です。


それでは、新規プロジェクトを作成します。新規プロジェクトの作成方法は、下記のページを参考にしてください。

RL78G13(1)-SWによるLED点灯

今回は、プロジェクト名を「RL78G13_AD」としました。

それでは、コード生成ツールを使用して、設定を行っていきます。
[クロック発生回路]、[ウォッチドック・タイマ]はSWによるLED点灯消灯で
行った設定と同じです。

次にポートの設定を行います。プロジェクトツリーから[コード生成ツール]→[ポート]を選択します。今回使用する評価ボードには、LEDが4つ用意されておりますが、今回は、P52ポート、P53ポート、P62ポートに接続しているLEDの3つを使用します。「ポート5」のタブを選択して、P52、P53を「出力」にします。「ポート6」のタブを選択して、P62を「出力」にします。

RL78G13(2)-タイマを使用したLEDの点滅

今回は、Timerを使用してLEDを点滅させるファームウェアを作成します。
使用するマイコンは「RL78G13」、評価ボードは、「Renesas Starter kit for RL78/G13」です。


それでは、新規プロジェクトを作成します。
新規プロジェクトの作成方法は、下記のページを参考にしてください。

RL78G13(1)-SWによるLED点灯

今回は、プロジェクト名を「RL78G13_TimerLED」としました。

それでは、コード生成ツールを使用して、設定を行っていきます。
[クロック発生回路]、[ウォッチドック・タイマ]はSWによるLED点灯消灯で
行った設定と同じです。

次にポートの設定を行います。プロジェクトツリーから[コード生成ツール]→[ポート]を選択します。 今回使用する評価ボードには、LEDが4つ用意されております。LEDはP52のポートを使用します。「ポート5」のタブを選択して、P52を「出力」にします。

次にTimerの設定を行います。プロジェクトツリーから[コード生成ツール]→[タイマ]を選択します。 チャンネル0を「インターバル・タイマ」にします。

RL78G13(1)-スイッチによるLED点灯

Renesas Electronics(ルネサスエレクトロニクス)は、三菱電機、日立製作所から分社化していたルネサス テクノロジと、NECから分社化していたNECエレクトロニクスの経営統合によって設立された半導体メーカーです。Renesas製のマイコンは「RL78シリーズ」「RXシリーズ」「RZシリーズ」「Renesas Synargy」の大きく4つのシリーズにわけられます。

今回は、RL78シリーズのマイコンを動かしてみようと思います。使用するマイコンは、RL78G13になります。 基板はRenesasから販売されている下記のような評価ボードを使用します。


使用する統合開発環境は「CS+」を使用します。統合開発環境には、eclipseベースの「e2Studio」もあります。 CS+のコンパイラには、「CC」の他にも「CA,CX」があります。RL78シリーズのコンパイラは「CC」となりますので、
注意してください。インストーラはCCコンパイラがパッケージ化されたCS+があります。インストーラをダウロードするには、 Renesasへのユーザ登録が必要です。とくにユーザ登録に費用はかかりません。ただし、コンパイラは無償版と有償版があります。 無償版は、RL78の場合、リンクサイズを64Kバイト以内に制限しています。詳しくは下記のページを参照ください。また、下記のページからインストーラのダウンロードページにいくことができます。

https://www.renesas.com/jp/ja/products/software-tools/evaluation-software-tools.html

64Kバイトに制限されているものの、64Kバイトもあれば、さまざまな機能を盛り込むことが可能なので、無償版を使用してファームウェアを作成しようと思います。今回は、LEDが点灯できるようなファームウェアを作成してみます。

まずは、新規プロジェクトを作成します。[ファイル]→[新規作成]→[新しいプロジェクトを作成]を選択します。

すると、プロジェクト作成ダイアログが表示されるので、初期情報を入力します。今回使用するマイコンは、RL78シリーズのR5F100LE(ROMサイズ:64KB、ピン数64:ピン)なので、マイクロコントローラは「RL78」を選択、使用するマイクロコントローラは「R5F100LE」を選択します。R5F100LE?と思うかたがいるかもしれません。RL78G13にはさまざまな種類があります。ピン数やROMサイズで型番が変わります。プロジェクトファイルの種類は、「アプリケーション(CC-RL)」を選択、プロジェクト名、作業場所を入力して、「作成」ボタンを押します。