RX(1)-スイッチによるLED点灯

RXファミリの マイコンは、高い演算性能と優れた低消費電力性能をもつルネサスオリジナルのRXv1/RXv2/RXv3コアを搭載した32ビットマイコンです。今回、使用するマイコンは、「RX65N」になります。「Renesas Starter Kit+ for RX65N-2MB」評価ボードを使用します。

使用する統合開発環境は「CS+」を使用します。インストール方法はRL78シリーズと同じです。下記のページを参考にしてください。

RL78G13(1)-スイッチによるLED点灯

コンパイラの無償版は、RL78の場合、リンクサイズを64Kバイト以内に制限されていました。RXファミリの場合、リンクサイズを128Kバイト以内に制限しています。

今回は、LEDが点灯できるようなファームウェアを作成してみます。まずは、新規プロジェクトを作成します。[ファイル]→[新規作成]→[新しいプロジェクトを作成]を選択します。

すると、プロジェクト作成ダイアログが表示されるので、初期情報を入力します。今回使用するマイコンは、RXシリーズのR5F565NEHDFC(ROMサイズ:2MB、ピン数:176ピン)なので、マイクロコントローラは「RX」を選択、使用するマイクロコントローラは「R5F565NEHxFC」を選択します。プロジェクトファイルの種類は、「アプリケーション(CC-RL)」を選択、プロジェクト名、作業場所を入力して、「作成」ボタンを押します。

RL78G13(5)-RS232通信

今回は、RS232通信機能を追加したファームウェアを作成します。使用するマイコンは「RL78G13」、評価ボードは、「Renesas Starter kit for RL78/G13」です。評価ボードにはLEDが4つ用意されているので、L1,ONでLED1が点灯、L1,OFFでLED1が消灯、L2,ONでLED2が点灯、L2,OFFでLED2が消灯するコマンドを用意して、RS232通信を行える機能を作成しようと思います。デリミタは’\r’です。

それでは、新規プロジェクトを作成します。今回は、プロジェクト名を「RL78G13_RS232」としました。新規プロジェクトの作成方法は、下記のページを参考にしてください。

RL78G13(1)-SWによるLED点灯

それでは、コード生成ツールを使用して、設定を行っていきます。[クロック発生回路]、[ウォッチドック・タイマ]は「RL78G13(1)-SWによるLED点灯消灯」で行った設定と同じです。

次にRS232通信を行うために、UARTを設定します。プロジェクトツリーから[コード生成ツール]→[シリアル]を選択します。チャンネル0を「UART0」にして、送信/受信機能を選択します。

RenesasSynergy(7)-TraceX(Blinky with Threadの動き)

今回は、TraceX取得した、ThreadXの動きについて見ていきたいと思います。TraceXの設置方法は、下記のサイトを参照してください。

RenesasSynergy(6)-TraceX

TraceXの設置方法の時に使用しましたBlinkyTraceXプロジェクトファイルの動きを見ていきたいと思います。

BlinkyTraceXプロジェクトファイルの動きは下記のようになります。

RenesasSynergy(6)-TraceX

今回は、ThreadX(RTOS)の動きを検証していくために、TraceXを使用してみたいと思います。TraceXはシステムイベントを視覚化することができます。Threadのプライオリティを考えるうえで、ThreadXのシステムイベントの動きを理解することが重要となってきます。使用する評価ボードは、「SK-S7G2」です。TraceXは、別途インストールが必要です。下記のサイトからダウンロードできます。

https://www.renesas.com/jp/ja/products/synergy/software/tools/tracex.html

それでは、テンプレートで用意されている「Blinky with ThreadX」を使用して、ThreadXの動きを見ていくためにTraceXを設置したいと思います。新規プロジェクトの作成方法は、下記のページを参考にしてください。

RenesasSynergy(1)-LED点滅

今回は、プロジェクト名を「BlinkyTraceX」としました。

プロジェクトファイルが作成できたので、まずは、Configuration.xmlファイルを開き、ThreadX Sourceを追加します。[Thread]タブを選択した後に、[New Thread Stacks]→[New Stack]→[X-Ware]→[ThreadX]→[ThreadX Source]を選択します。

「HAL/Common」の枠の中にThreadX Sourceが追加されました。